オトコマエに見とれていて尿をぶちまける。

そうなんだよ。

尿をぶちまけたのだよ、尿を。

そういう事態が起こりうるのだよ、長年おっさんをやっていると。
まぁ、死ぬまでにもう一度あってはいけない事態ではあるし、尿を拭きながら人に謝る情けなさは二度と味わいたく無い訳だが。

トイレに入った訳だ。
ドアを開けると正面の手洗い場に大きな鏡がある。
ま、その鏡にまさしく今トイレへ入ろうとしているオトコマエが写っている事は皆さんにも理解していただけるだろう。ここはサッと読み流してもらいたいんだけど。

鏡を見たその一瞬足元がおろそかになったんだな。
見事な勢いで何かをパッコーンって蹴飛ばしたんだ。
信じられるかい？
検尿コップがズラーッっと地面の左右2箇所に並べられてるんだぜ？
トイレの向かいの部屋で健康診断が行われていたが、まさか検尿コップが地べたに並べられているとは夢にも思わなかった。
いや、不注意な僕が悪いんだ。
お医者さんは僕にひたすら謝っていたが、僕もひたすら謝った。恥ずかしいやら申し訳ないやらで…。
で、僕は大慌てで床を掃除。
お医者さんはコップに残ったわずかな尿にリトマス試験紙を浸けて検査。
よかったなーちょっとでも残っていて。

蹴飛ばした瞬間に思った事。
1.黙ってこのまま逃げよう。
2.この人はもう一度尿を出す余裕があるかなぁ。

しかし、僕がもう少し内角をえぐるように歩いていたら被害は一個では済まなかったのだと思うとゾッとする。
ほんとなぎ倒さなくて良かったと心から思うよ。


つづく

コメント 2

つつつ続くんかぃぃーーー!!??
by ひひ (2012-01-28 00:04) 

そう。
ちょっとだけ続くんです。
by PS-STUDIOの番頭 (2012-01-28 01:57)